KATPチャネルを抑える飲み薬で、認知症治療を目指す

KATPチャネルを阻害する経口低分子薬候補NTX-083を開発。アルツハイマー型認知症を対象とし、健康成人を対象に第I相試験が行われている。

Neusignal Therapeutics株式会社 東北大学発 / 東京都 中央区 / 2022年設立
研究発の技術 創薬 アルツハイマー型認知症 低分子医薬品 KATPチャネル阻害 中枢神経系疾患 経口薬
実用化の段階
研究実証販売
NTX-083は健康成人対象の第I相試験まで進んだが、患者対象試験と承認・販売は確認できない。
1製品
4提携・顧客
2特許
12出資者

しくみ

解こうとしている課題

アルツハイマー型認知症では治療選択肢が限られ、認知機能や精神症状、疾患の進行に対応する治療が求められている。

どう動くか

東北大学の研究を基礎とし、NTX-083がATP感受性カリウムチャネル(KATPチャネル)を選択的に阻害する低分子薬として開発されている。AMEDと会社は、動物モデルで認知機能や抑うつ・不安などの改善作用を確認し、疾患修飾作用も示唆されたと説明している。これらは臨床で有効性が確立したことを意味しない。

できるようになること

会社は、認知機能と精神症状の改善に加え、疾患進行への作用も備える治療薬を目指している。実現すれば患者と家族の生活の質向上が期待されるが、効果は臨床試験での確認が必要。

技術の出自:東北大学大学院薬学研究科・薬理学分野。KATPチャネルと認知症に関する研究、およびアルツハイマー型認知症治療薬NTX-083の開発。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • アルツハイマー型認知症の治療
  • 認知機能障害の改善
  • 抑うつ・不安などの精神症状への対応
  • 認知症の疾患進行抑制を目指す研究開発

優位性の主張

大学の発表
NTX-083はKATPチャネルを選択的に阻害する経口低分子薬候補で、動物モデルにおいて認知機能と抑うつ・不安・攻撃性などの改善作用が確認され、一部の結果は疾患修飾作用も示唆するとAMEDが説明している。 出典
会社の主張
会社は、認知機能・周辺症状の改善と疾患修飾作用を併せ持つ、世界初のファースト・イン・クラス治療薬を目指すとしている。 出典
会社の主張
2026年3月の会社発表では、健康成人への7日間の経口反復投与試験で副作用報告がなく、安全性・忍容性を確認し、良好な薬物動態プロファイルを得たとしている。 出典

製品・サービス

研究段階
NTX-083

アルツハイマー型認知症を対象とするKATPチャネル阻害作用のある経口低分子薬候補。 出典

将来的な対象はアルツハイマー型認知症の患者。現時点では臨床開発段階。

これまでの歩み 新しい順

2026-08
共同開発
AGC株式会社:NTX-083原薬のプロセス開発、GMP製造、米国IND申請資料の整備を支援。 出典
2026-08
規制・認証
米国でのアルツハイマー型認知症患者対象第Ib相試験(会社発表では準備中。AGCは米国臨床試験を2026年中に開始予定と説明。) 出典
2026-06
海外
米国:米国でアルツハイマー型認知症患者を対象とするPhase 1b試験を2026年中に開始する予定と発表。 出典
2026-06
資金調達
Series B。25.2億円。Angel Bridge株式会社、DCIパートナーズ株式会社、ニッセイ・キャピタル株式会社、Red Capital株式会社、ごうぎんキャピタル株式会社、株式会社ファストトラックイニシアティブ 出典
2026-06
助成
Series B(AMED補助金)。28億円 出典
2026-03
規制・認証
NTX-083 健康成人対象の企業治験・第I相(反復投与)(jRCT登録あり。初回登録は2025年11月7日、登録システム上の募集状況は完了。会社は2026年3月に最終被験者の試験訪問完了を発表。承認取得は確認できず。) 出典
2025-11
提携
医療法人社団明芳会 IMSグループ 新宿西口クリニック:NTX-083健康成人対象の企業治験の実施医療機関。 出典
2025-09
規制・認証
NTX-083 健康成人対象の医師主導第I相試験(単回漸増投与)(実施済み。会社は2025年9月に安全性・忍容性評価の完了を発表。) 出典
残りの5件を表示
2025-02
提携
東京大学医学部附属病院:健康成人を対象としたNTX-083の医師主導第I相試験を実施。 出典
2025-01
資金調達
Series A。11.5億円。株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ、日本ベンチャーキャピタル株式会社、株式会社ファストトラックイニシアティブ、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ、三菱UFJキャピタル株式会社、みずほキャピタル株式会社 出典
2025-01
助成
Series A(AMED補助金)。11億円 出典
2024-03
資金
Seed Round。13.3億円。株式会社ファストトラックイニシアティブ、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ、みずほキャピタル株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社、SMBCベンチャーキャピタル株式会社 出典
2023-12
助成
日本医療研究開発機構(AMED)「創薬ベンチャーエコシステム強化事業「KATPチャネル阻害作用を有する低分子アルツハイマー型認知症治療薬NTX-083の開発」」 出典

提携先・顧客

共同開発
東北大学 大学研究を起点に候補薬を開発。関連特許の譲渡を受けたと会社が説明。 出典
共同開発
AGC株式会社 NTX-083原薬のプロセス開発、GMP製造、米国IND申請資料の整備を支援。 出典
提携
東京大学医学部附属病院 健康成人を対象としたNTX-083の医師主導第I相試験を実施。 出典
提携
医療法人社団明芳会 IMSグループ 新宿西口クリニック NTX-083健康成人対象の企業治験の実施医療機関。 出典

特許

2 件 出典
Google PatentsでNeusignal Therapeutics名義と東北大学由来の関連情報を検索し、会社サイト記載の国際特許出願2件に対応する出願ファミリーを確認。公報数や全ての国別移行案件の総数ではない。
主な分野アダマンタン誘導体、アダマンチルメチルアミン誘導体、中枢神経系疾患向け医薬化合物
共同出願人東北大学、株式会社ブレインイノベーション
海外出願True
WO2017131097A1 — Adamantane derivative and use thereof Neusignal Therapeutics, Inc.(現譲受人として記載) / 国際出願後、各国に移行。一部の国で登録。権利状態は国ごとに異なる。 出典
WO2018181986A1 — Adamantylmethylamine derivative and use of same as pharmaceutical Neusignal Therapeutics, Inc.(現譲受人として記載) / 国際出願後、各国に移行。米国で登録、欧州で審査中など、権利状態は国ごとに異なる。 出典

会社の規模

従業員11名(2025-11-01時点) 出典
資本金1億円(2025-11時点) 出典
公式サイトneusignal-tx.com
決算期売上高純利益純資産総資産
2023-03-31—-6,720万円8,780万円1.01億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

共同研究
東北大学 東北大学薬学部の研究室が、同社との共同研究で新規認知症治療薬の開発を開始したと公表。 出典
大学との関係
東北大学 会社公式の技術説明によると、同社は東北大学から特許の譲渡を受けて事業を展開している。ライセンス契約の有無は記載なし。 出典

出資者(公開情報で確認できた12社)

独立系VC 5銀行・金融機関系 6大学系(大学VC・大学) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:16件
法人番号:2370001048388
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