3種の脳血管細胞を培養し、薬が脳へ届く量を調べる

脳毛細血管内皮細胞・ペリサイト・アストロサイトを共培養し、血液脳関門(BBB)の機能を体外で再現する創薬研究用モデル。

ファーマコセル株式会社 長崎大学・福岡大学発 / 長崎県 長崎市 / 2005年設立
研究発の技術 血液脳関門(BBB) in vitroモデル 細胞共培養 初代培養細胞 薬物動態 創薬支援
実用化の段階
研究実証販売
販売代理店は2007年発売と説明し、会社は現行製品の型番を掲載、代理店経由の見積・発注を案内している。
4製品
5提携・顧客
4特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

BBBは薬物の脳への移行を制限するため、候補化合物が脳に届くかを調べるには動物実験などが必要となる。開発初期に、脳内移行性を評価する手段を提供する。

どう動くか

ラットまたはサル由来の初代培養細胞を、培養インサートの上下などに配置して共培養する。脳側と血管側の間で細胞層が作るバリアを再現し、血管側に加えた化合物が一定時間内に脳側へ移る量を測ることで、脳内移行性を調べる。製品は凍結保存された状態で供給され、解凍して使用する。会社は、3種類のBBB関連細胞を組み合わせた点と、完成品として提供する点を特徴としている。

できるようになること

経済産業省委託の事業資料は、動物実験より短時間で複数化合物を評価でき、創薬の開発速度や人件費の改善、実験動物数の削減が期待されると説明している。

技術の出自:長崎大学大学院医歯薬学総合研究科の薬理学分野を基盤とする研究成果。福岡大学薬学部の薬学疾患管理分野も研究発表に参加。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 中枢神経系医薬品候補のBBB透過性・脳内移行性評価
  • 食品・機能性成分の脳内移行性評価
  • BBBのバリア機能、タイトジャンクション、輸送体の研究
  • BBBの病態モデル研究
  • 細胞間相互作用や癌細胞の脳転移などの基礎研究

優位性の主張

会社の主張
会社は、3種類のBBB構成細胞を使った世界初のin vitro再構成モデルと説明している。 出典
会社の主張
会社紹介では、ラットまたはサル脳由来の初代培養細胞を使うため生体内の特徴を多く保持し、BBB透過性試験に有用としている。 出典
第三者の評価
販売代理店の製品説明によると、開発時に大日本住友製薬と動物実験との技術評価を行い、高い相関を確認したとしている。条件別の性能値は同ページに記載されていない。 出典

製品・サービス

販売中
BBB Kit™

ラット型・サル型の凍結済みBBB共培養モデル。脳内移行性評価やBBB機能の基礎研究に使用する。 出典

製薬企業、大学・公的研究機関、創薬・食品機能性成分の研究者
販売中
BBB Kit™ 脳内移行性検定受託試験

BBB Kitを使い、依頼された化合物の脳内移行性を評価する受託試験。 出典

製薬企業、研究機関、機能性成分の開発事業者
販売中
BBB Kit™ 関連細胞・培養液・コーティング液

BBB Kitに用いる凍結細胞、培養液、コーティング液などの研究用製品。 出典

BBB研究を行う製薬企業、大学・公的研究機関
販売中
cellQART®

SABEU製の細胞培養インサート。ファーマコセルが日本代理店として取り扱う。 出典

細胞培養を行う研究機関・企業

これまでの歩み 新しい順

2026-03
海外出展
ハンガリー:2026年3月のセゲド開催BBB Mini-Symposiumに出展し、BBB Kitシリーズなどを紹介する旨の告知。
2008-03
共同開発
大日本住友製薬株式会社:BBB Kit開発時に動物実験との技術評価を共同で実施したと販売代理店が説明。 出典
2008-03
共同開発
福岡大学:BBB Kitに関する学会発表に薬学分野が参加。 出典

提携先・顧客

販売提携
株式会社サノ 大学・公的研究機関向けの販売窓口。サノは同社製品の総代理店と説明。 出典
販売提携
イワキ株式会社 民間企業向けの販売窓口として製品見積・発注を案内。 出典
共同開発
大日本住友製薬株式会社 BBB Kit開発時に動物実験との技術評価を共同で実施したと販売代理店が説明。 出典
共同開発
長崎大学 会社は長崎大学の研究成果を基盤とする大学発ベンチャーとして紹介されている。 出典
共同開発
福岡大学 BBB Kitに関する学会発表に薬学分野が参加。 出典

特許

4 件 出典
Google Patentsで会社英語名・日本語名を検索し、大学・公的資料の記載と照合して確認した範囲の件数。網羅的な法的調査ではない。
主な分野in vitro血液脳関門モデル・薬物スクリーニング、複数種類の細胞の立体配置と凍結保存、癌転移評価用の細胞モデル、血液脳関門透過性ペプチド
海外出願True
特許第5113332号「血液脳関門インヴィトロ・モデル、病態血液脳関門インヴィトロ・モデル、及びこれを用いた薬物スクリーニング方法等」 ファーマコセル株式会社 / 登録済み。Google Patents上は存続期間満了(Expired - Lifetime)。 出典
特許第5105905号「複数種類の細胞の立体的な配置の凍結保存方法及び凍結保存細胞の解凍方法」 ファーマコセル株式会社 / 登録済み。Google Patents上は有効(Active)。 出典
特許第5330657号「癌転移能評価方法及び癌転移評価用三次元二重膜構造」 ファーマコセル株式会社 / 登録済み。Google Patents上は有効(Active)。 出典
WO2016148213A1/特許第6817188号「血液脳関門透過性ペプチド」 ファーマコセル株式会社 / WO公開。日本国内移行分は登録済み・有効(Active)。 出典

会社の規模

従業員4名(2015(平成27年度資料)時点) 出典
資本金7,148万円(2025時点)
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトpharmacocell.co.jp

大学との関係

大学との関係
長崎大学 長崎大学薬理学教室の研究成果を製品化したBBB Kitを展開する大学発ベンチャーとして紹介されている。 出典
共同研究
長崎大学 長崎大学脳神経外科が同社を共同研究先として掲載し、BBB研究で連携していると説明。 出典
共同研究
福岡大学 長崎大学脳神経外科のBBB研究に関する共同研究先として福岡大学薬学部を掲載。会社と福岡大学の直接契約やライセンス関係は確認できず。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:14件
法人番号:2310001003539
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