薄いバッグで大容量PCRを行い、核酸医薬用のDNAを作る

薄い耐熱バッグ内で大容量のPCRを行い、核酸医薬などに使うDNAを短時間で製造する技術。

ヘリックスエクステンション株式会社 山口大学発 / 山口県 宇部市常盤台 / 2023年設立
研究発の技術 大容量PCR 核酸増幅 DNA製造 サーマルサイクラー セルフリー合成 核酸医薬
実用化の段階
研究実証販売
山口県は2023年にHelix cyclerの開発・事業化と同社を通じた販売を公表し、会社は装置販売・レンタル、試薬販売、DNA受託製造を案内しています。
4製品
3提携・顧客
2特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

従来の大腸菌培養によるプラスミドDNA製造は、設備や精製工程が必要で、時間とコストがかかると大学・公的機関は説明しています。

どう動くか

大容量の反応液は温度を速く均一に変えるのが難しいため、反応液入りの薄いバッグをサンドイッチ状の熱源で挟み、PCRに必要な温度サイクルを制御します。大腸菌を培養してプラスミドDNAを作る工程を酵素反応に置き換え、細菌由来配列を含まないDNAを作れると会社・大学は説明しています。会社は10mL反応でmg量を数時間、200mL反応で100mg超の生産実績を公表しています。

できるようになること

公的発表は、大容量PCRで効率的に高純度DNAを製造でき、mRNAワクチンなど核酸医薬の研究開発を促進し、新薬の早期実現につながる可能性を示しています。

技術の出自:山口大学工学部の発明。関連する研究分野はPCRによる核酸増幅・DNA製造。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • mRNA合成用鋳型DNA・RNAの調製
  • 遺伝子治療用ウイルスベクター、AAV関連核酸の調製
  • mRNA医薬品・核酸医薬品の原料・原薬製造
  • 体外診断薬用DNAの調製
  • 遺伝子工学用クローニングベクターの調製
  • 動物培養細胞での遺伝子発現

優位性の主張

大学の発表
薄い反応バッグを熱源で挟む方式により、従来のμL規模から数〜数十mL規模のPCRを実現したと公表。県の発表では製品仕様として数〜数十mLと説明されています。 出典
会社の主張
会社公表値では、10mL PCRでmg量のDNAを数時間で生産し、200mLの1回のPCRで100mg以上の実績があります。 出典
大学の発表
山口大学TLOの紹介資料は、通常PCR装置の数万倍以上のDNAを一度に短時間で生産し、大腸菌由来配列を含まない製造や、簡素な精製工程が可能と説明しています。 出典

製品・サービス

販売中
Helix Sandwich Thermal Cycler(Helix cycler)

専用バッグを熱源で挟み、3〜10mL規模のPCRを行う大容量PCR装置。販売・レンタルを案内。 出典

核酸医薬、mRNAワクチン、遺伝子治療、バイオ医薬品の研究開発・製造に関わる事業者や研究機関
販売中
大容量PCR用試薬・PCR用バッグ

装置に最適化したDNAポリメラーゼ、バッファー、耐熱性反応バッグ。 出典

大容量PCR装置の利用者、核酸・DNAを扱う研究機関や企業
販売中
PCR合成DNA受託製造・プライマー設計

依頼配列の大容量PCRによるDNA製造と、プライマー・増幅条件の設計を受託。 出典

DNAを必要とする研究機関、医薬・バイオ関連企業
販売中
Helix Enhancer HE-1

PCR産物をプラスミドにクローニングせずに細胞へ導入するためのトランスフェクション用エンハンサー試薬。 出典

遺伝子導入・遺伝子発現を行う研究機関や企業

これまでの歩み 新しい順

2026-05
助成
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)「ワクチン・新規モダリティ研究開発事業(大容量PCRシステムによるmRNAワクチン鋳型DNA調製に関する研究開発)」 出典
2024-10
助成
令和6年度研究開発助成金(キューテック) 出典
2024-03
助成
宇部市「宇部市スタートアップ・プロジェクト補助金(核酸医薬品に資するDNA/RNA増幅システムの確立)」 出典
2023-11
共同開発
株式会社ヤナギヤ:山口大学の研究グループと装置を共同開発し、Helix cyclerを事業化。 出典
2023-11
提携
地方独立行政法人山口県産業技術センター:大容量PCR装置の開発に技術支援。 出典
2023-08
共同開発
国立大学法人山口大学:大学発明の事業化。関連特許・ノウハウの独占的実施許諾先。 出典

提携先・顧客

共同開発
株式会社ヤナギヤ 山口大学の研究グループと装置を共同開発し、Helix cyclerを事業化。 出典
共同開発
国立大学法人山口大学 大学発明の事業化。関連特許・ノウハウの独占的実施許諾先。 出典
提携
地方独立行政法人山口県産業技術センター 大容量PCR装置の開発に技術支援。 出典

特許

2 件 出典
社名および英語名の公開検索と、山口大学TLOの事業紹介で確認できた関連発明2件。会社名義の出願を網羅的に確認した件数ではありません。
主な分野大容量PCR、核酸増幅方法、サーマルサイクラー
共同出願人国立大学法人山口大学、株式会社ヤナギヤ
海外出願True
特許第6858368号「サーマルサイクラー」 国立大学法人山口大学、株式会社ヤナギヤ / 登録 出典
WO2022118487A1「核酸の増幅方法及びサーマルサイクラー」 国立大学法人山口大学、株式会社ヤナギヤ / 国際公開済み。Google Patents掲載のWO公報ステータスはCeased。国内移行・各国の権利状態は個別確認が必要。 出典

会社の規模

従業員4名(公式サイト閲覧時(2026-10-04。ページに人数の基準日は記載なし)時点) 出典
資本金3,500万円(2026-10時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトhelixextension.co.jp

大学との関係

大学の認定
山口大学 大学公式の大学発ベンチャー一覧に、2023年設立の常盤キャンパス発ベンチャーとして掲載。 出典
ライセンス
山口大学 山口大学が保有する大容量PCR関連の知的財産権(特許・ノウハウ)が同社に独占的実施許諾されている。 出典
共同研究
山口大学 大学の研究活動報告に、大容量PCR関連要素技術の開発研究を同社と実施中と記載。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:12件
法人番号:2250001020235
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