酸性環境でラジカルを生む薬剤で、膀胱がんの治療薬を開発する

酸性環境で亜塩素酸ナトリウムからラジカルを生じさせる抗がん剤候補HM-001、RNA修飾酵素ALKBH3の阻害剤、患者由来がん細胞・組織モデル(PDC/PDX)を用いた創薬支援技術。

株式会社HOIST 大阪大学・和歌山県立医科大学発 / 大阪府 箕面市船場西 / 2019年設立
研究発の技術 創薬 抗がん剤 亜塩素酸ナトリウム MA-T ALKBH3阻害 エピトランスクリプトミクス
実用化の段階
研究実証販売
HM-001は第I/IIa相医師主導治験が登録され、2025年10月の公表では募集中・第I相パート実施中であり、承認・販売には至っていない。
3製品
10提携・顧客
1特許
8出資者

しくみ

解こうとしている課題

膀胱がんの標準的な術後注入療法では膀胱刺激などで治療継続が難しく、再発抑制が課題。創薬段階では、患者の腫瘍特性を反映した薬効評価モデルの確保も課題としている。

どう動くか

HM-001は、がん細胞周辺の酸性環境で亜塩素酸イオンから水性ラジカルを発生させ、がん細胞を攻撃するというMA-T®システムの考え方を利用する。HOISTは、患者由来腫瘍組織を用いた動物モデルなどで薬効を評価し、膀胱内注入薬として開発中。別の創薬候補ALKBH3阻害剤は、RNAのメチル化状態を変える酵素を抑えてがん細胞の増殖を抑制する狙い。PDC/PDXは患者の腫瘍細胞・組織を培養細胞や免疫不全マウスで維持し、薬剤評価に使う。

できるようになること

大阪大学は、HM-001で膀胱内刺激が抑えられ治療継続率が改善すれば、膀胱がんの非再発率や患者の予後・QOLの改善が期待されると説明。HOISTはPDC/PDXを用いた受託評価やモデル供給で創薬研究を支援するとしている。

技術の出自:大阪大学大学院薬学研究科・細胞生理学分野のがん創薬研究、大阪大学大学院医学系研究科・泌尿器科学とのHM-001医師主導治験、和歌山県立医科大学の次世代がん創薬共同研究講座。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5

使われる場面

  • 筋層非浸潤性膀胱がんの術後再発抑制
  • 腹膜播種・癌性腹膜炎の治療薬開発
  • 膵がんを対象とするALKBH3阻害剤の開発
  • 患者由来がん細胞・腫瘍組織モデルを用いた薬効評価、創薬受託研究

優位性の主張

会社の主張
会社説明では、PDC/PDXに初代または初代に近い3継代以内の細胞・組織と患者情報を活用し、長期継代がん細胞株に比べてヒトでの薬効・毒性予測性が高い評価系を目指すとしている。 出典
会社の主張
会社のパイプライン説明では、膵がんモデル動物へのALKBH3阻害剤投与で、ゲムシタビンと同等の薬効を確認したとしている。投与条件や臨床での有効性を示すものではない。 出典
大学の発表
大阪大学は、HM-001について治験参加者の診察から既存薬より膀胱内刺激が弱い可能性があると報告している。確定的な比較試験結果ではない。 出典

製品・サービス

試験導入
HM-001

亜塩素酸ナトリウムを用いた膀胱内注入薬。筋層非浸潤性膀胱がんの術後再発抑制を目指し、第I/IIa相医師主導治験中。 出典

筋層非浸潤性膀胱がん患者、医療機関。事業化時の顧客は製薬企業への導出を想定。
研究段階
ALKBH3阻害剤

RNA脱メチル化酵素ALKBH3を標的とする膵がん治療薬候補。動物モデルで薬効を確認し、開発リードを最適化中。 出典

膵がん患者を想定。事業化時は製薬企業への導出を目指す。
販売中
PDC/PDX創薬支援

患者由来がん細胞パネルの受託試験や、患者由来腫瘍組織移植マウスモデルの作製・供給。 出典

製薬企業、大学・研究機関など創薬研究者

これまでの歩み 新しい順

2025-06
助成
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)「AMED 橋渡し研究シーズF#助成(HM-001開発)」 出典
2025-05
助成
AMED橋渡し研究シーズF#。国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED) 出典
2025-03
海外出展
米国:2025年3月、オーランド開催のSociety of Toxicology年次大会で開発中のHM-001を発表。 出典
2024-04
海外出展
米国:2024年4月、サンディエゴ開催のAACR年次大会でHM-001の開発状況を発表。 出典
2023-07
実証
大阪大学医学部附属病院:HM-001の第I/IIa相医師主導治験を実施。 出典
2023-06
規制・認証
HM-001(亜塩素酸ナトリウム)の筋層非浸潤性膀胱がんを対象とした第I/IIa相医師主導治験 jRCT2051230033(募集中。2025-10-08最終公表時点で第I相パート実施中。製造販売承認は確認できず。) 出典
2023-04
資金調達
シリーズA。8億円。大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社、アプリコット、アズワン株式会社、クリーン・テクノロジー株式会社、ヤマト科学グループHD、創建 出典
2020-11
資金調達
1.5億円。大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社 出典
2020-11
資本提携
大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社:2019年の初回投資以降、HOISTに追加投資を実施。 出典
2019-11
資金調達
1億円。大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社 出典

提携先・顧客

共同開発
大阪大学 薬学系のがん創薬研究、膀胱がん治療薬の医師主導治験で連携。 出典
実証
大阪大学医学部附属病院 HM-001の第I/IIa相医師主導治験を実施。 出典
共同開発
和歌山県立医科大学 次世代がん創薬共同研究講座を設置し、がん創薬研究で連携。 出典
実証
長崎大学病院 HM-001医師主導治験の参加医療機関として公表。 出典
実証
近畿大学病院 HM-001第II相試験の参加医療機関として公表。 出典
実証
大阪府立病院機構大阪急性期・総合医療センター HM-001医師主導治験の参加医療機関として公表。 出典
残りの4件を表示
実証
大阪国際がんセンター HM-001医師主導治験の参加医療機関として公表。 出典
実証
順天堂大学医学部附属浦安病院 HM-001第II相試験の参加医療機関として公表。 出典
提携
イーピーエス株式会社 HM-001医師主導治験の実施を支援。 出典
資本提携
大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社 2019年の初回投資以降、HOISTに追加投資を実施。 出典

特許

1 件 出典
Google PatentsでHOIST名義を検索し、会社のHM-001関連と確認できる公報を照合。大阪大学出願の1ファミリー(JP・US・EP・CN・WO公報)を確認。gBizINFOの特許件数表示は0件。
主な分野亜塩素酸・オキソ酸を用いる上皮癌治療剤、膀胱がんを含むがん細胞の増殖抑制
海外出願True
WO2021235506A1「上皮癌治療剤」 国立大学法人大阪大学 / 国際出願はCeased。対応する各国出願の状態は別記。 出典
JP7071777B2「上皮癌治療剤」 国立大学法人大阪大学 / 登録・有効(Google Patents表示) 出典
US20230181628A1「Epithelial cancer therapeutic agent」 国立大学法人大阪大学 / 出願中(Google Patents表示) 出典
EP4147703A4「Epithelial cancer therapeutic agent」 国立大学法人大阪大学 / 出願中(Google Patents表示) 出典
CN115666593B「Epithelial cancer therapeutic agent」 国立大学法人大阪大学 / 登録・有効(Google Patents表示) 出典

会社の規模

資本金1.25億円 出典
大学との関係共同研究ベンチャー
公式サイトhoist-jp.com
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-03-31—-3.45億円—2.44億円 出典
2024-03-31—2.33億円—5.51億円 出典
2023-03-31—-1.55億円—8,853万円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
大阪大学 大阪大学共創機構の「大阪大学発ベンチャー」一覧に掲載。 出典
共同研究
大阪大学 医師主導治験と共同研究を実施。会社の共同研究ページに大阪大学医学部附属病院および大学院薬学研究科の連携先を掲載。 出典
共同研究
和歌山県立医科大学 共同研究先として掲載され、大学キャンパス内に共同研究講座ラボを設置。 出典

出資者(公開情報で確認できた8社)

アプリコット*アズワン株式会社*クリーン・テクノロジー株式会社*ヤマト科学グループHD*創建*株式会社マンダム*大和屋*大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社
事業会社(CVCを含む) 7大学系(大学VC・大学) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:16件
法人番号:2120001221390
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