ウイルス由来の中空粒子で、B型肝炎の治療ワクチンを開発する

B型肝炎ウイルス表面抗原などを提示するバイオナノカプセル(BNC)を基盤に、B型肝炎ワクチン、薬物送達、研究用抗原・抗体検出試薬を開発する技術。

株式会社ビークル 愛媛大学発 / 京都府 京都市 / 2002年設立
研究発の技術 バイオナノカプセル ウイルス様粒子 B型肝炎 治療ワクチン 経鼻ワクチン ドラッグデリバリー
買収・子会社化 同仁グループは2020年に全株式取得を決議し、現在も公式グループ企業一覧に掲載しています。
実用化の段階
研究実証販売
研究用抗原・試薬と受託サービスは販売中だが、主力候補のB型肝炎治療ワクチンは第II相臨床試験段階で、承認・上市は確認できない。
4製品
6提携・顧客
5特許
1出資者

しくみ

解こうとしている課題

既存のB型肝炎治療ではウイルスの排除を目指す選択肢が限られることや、従来型ワクチンで対応が難しいウイルス変異株が課題。研究用には、抗原・抗体の高感度な検出や肝細胞への物質送達を目指す。

どう動くか

BNCは、B型肝炎ウイルス外殻由来のタンパク質を酵母に作らせて形成する中空ナノ粒子。細胞への結合・導入機能をDDSに利用し、粒子表面に抗原を配置する設計をワクチンに利用する。同社は、HBs抗原とHBc抗原を組み合わせた経鼻治療ワクチンや、複数の抗体結合タンパク質を持つ高感度抗体検出用粒子を開発している。

できるようになること

同社と研究機関は、治療ワクチンによるB型肝炎の機能的治癒・根治を目標に掲げる。また、BNCの細胞導入機能を薬物送達に、抗体結合機能を高感度検出に応用する研究を進めている。いずれも目標であり、ワクチンの承認・普及は確認できない。

技術の出自:岡山大学・神戸大学・大阪大学・慶應義塾大学の研究成果を基にしたバイオナノカプセル技術。B型肝炎治療ワクチンは愛媛大学、鹿児島大学、東京都医学総合研究所などとの研究に関連。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • B型肝炎の治療ワクチン・経鼻ワクチン
  • 肝細胞への薬物・核酸送達(DDS)
  • HBV感染・抗原抗体反応の研究
  • ELISA・ウェスタンブロット等の免疫学的検出
  • 研究用タンパク質・抗体の製造支援

優位性の主張

会社の主張
会社説明では、BNCは肝細胞への特異的結合能と内包物の細胞内導入能を持ち、DDSに利用できるとしている。 出典
会社の主張
同社は、粒子表面に抗原を提示できるBNCの構造を活かして、B型肝炎を含むワクチンを開発している。 出典
会社の主張
会社の製品説明によると、同社製HBsAgの一部は感染者由来の典型血清と比べ約3~5倍のS抗原活性を示す。同社の保有抗原・抗体セットによる測定結果としての主張。 出典
第三者の評価
京都市産業技術研究所とのGo-Tech事業で、HBV治療ワクチンに使うC抗原の医薬品原薬向け製造法を開発課題としている。 出典

製品・サービス

試験導入
HBs/HBc抗原含有B型肝炎治療ワクチン(HepVac-P2NAs)

核酸アナログ治療中の慢性B型肝炎患者を対象に、HBs抗原とHBc抗原を含むワクチンを評価する第II相臨床試験。 出典

慢性B型肝炎患者。研究・試験段階であり、販売先は確認できない。
研究段階
HBNET-369 次世代型経鼻治療ワクチン

同社開発の新型B型肝炎ウイルス抗原を用い、根治的治療を目指す経鼻ワクチン開発。 出典

B型肝炎患者を想定。販売先は未公表。
販売中
HBV関連抗原(HBsAg L-protein等)

遺伝子組換え酵母由来のB型肝炎ウイルス表面抗原。研究用試薬として販売。 出典

大学・研究機関、診断薬・医薬品の研究開発機関
販売中
研究用試薬・受託研究支援サービス

イムノアッセイ用試薬、HBV関連試薬、タンパク質製造、抗体作製、ELISA構築などを提供。 出典

大学・研究機関、製薬・診断薬企業

これまでの歩み 新しい順

2025-04
助成
AMED 肝炎等克服実用化研究事業。国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED) 出典
2025-04
提携
国立研究開発法人日本医療研究開発機構:HBNET-369開発課題が肝炎等克服実用化研究事業に採択。 出典
2025-04
規制・認証
HBNET-369 次世代型経鼻治療ワクチン(AMED採択の開発課題として公表。承認・治験開始の公表は確認できず。) 出典
2023-09
助成
経済産業省・近畿経済産業局「成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech)採択:B型肝炎治療ワクチンで利用するC抗原の製造技術の開発」 出典
2023-09
共同開発
地方独立行政法人京都市産業技術研究所:Go-Tech事業で治療ワクチン用C抗原の製造技術を開発。 出典
2023-02
海外
海外からの注文を想定したオンライン販売について案内している。京都の企業紹介ページには、北米・欧州・中国・東アジアを関心地域として掲載し、海外企業との取引経験ありと記載。 出典
2020-03
助成
令和2年度 創薬支援推進事業―希少疾病用医薬品指定前実用化支援事業―。国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED) 出典
2019-06
共同開発
東興薬品工業株式会社:経鼻B型肝炎ワクチン組成物・投与システムの共同研究・出願。 出典
残りの6件を表示
2018-07
共同開発
国立大学法人鹿児島大学:経鼻B型肝炎ワクチン関連の共同出願・研究に参加。 出典
2014-05
助成
平成25年度イノベーション実用化ベンチャー支援事業。NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構) 出典
2014-05
助成
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「平成25年度イノベーション実用化ベンチャー支援事業採択(高利便性の世界初のイムノアッセイ用汎用型高感度プローブの開発)」 出典
2005-10
受賞
日本バイオベンチャー大賞「第4回バイオベンチャー大賞 文部科学大臣賞」 出典
2005-06
受賞
大学発ベンチャー功労賞 出典
2004-04
受賞
第4回バイオビジネスコンペジャパン優秀賞 出典

提携先・顧客

共同開発
国立大学法人愛媛大学 B型肝炎治療ワクチンの研究および臨床試験を実施。 出典
共同開発
国立大学法人鹿児島大学 経鼻B型肝炎ワクチン関連の共同出願・研究に参加。 出典
共同開発
公益財団法人東京都医学総合研究所 B型肝炎ワクチン関連の共同研究・特許出願に参加。 出典
共同開発
東興薬品工業株式会社 経鼻B型肝炎ワクチン組成物・投与システムの共同研究・出願。 出典
共同開発
地方独立行政法人京都市産業技術研究所 Go-Tech事業で治療ワクチン用C抗原の製造技術を開発。 出典
提携
国立研究開発法人日本医療研究開発機構 HBNET-369開発課題が肝炎等克服実用化研究事業に採択。 出典

特許

5 件 出典
会社名・Google Patents検索と、2024年の愛媛大学関連資料に掲載されたワクチン特許一覧を確認した範囲で代表例5件。網羅的な件数ではない。
主な分野HBV表面抗原・ウイルス様粒子、バイオナノカプセルによる細胞内送達、B型肝炎治療・経鼻ワクチン、抗原製造・精製
海外出願True
JP4085231B2「タンパク質中空ナノ粒子とそれを用いた物質運搬体、ならびに細胞への物質導入方法」 株式会社ビークル / 登録 出典
JP6613399B2「HBVに対する免疫応答を生じさせるために用いられるウイルス様粒子」 株式会社ビークル / 登録 出典
PCT/JP2018/027412「B型肝炎ワクチン」 東京都医学総合研究所、愛媛大学、鹿児島大学、株式会社ビークル / 国際出願。各国での登録・現況は別途要確認。 出典
特願2022-137238「経鼻投与用B型肝炎ワクチン組成物および該ワクチン組成物の経鼻投与システム」 愛媛大学、東京都医学総合研究所、鹿児島大学、株式会社ビークル、東興薬品工業株式会社 / 出願中とみられる。登録状況は未確認。 出典
JP2023102327A「B型肝炎ウイルスワクチン」 国立感染症研究所、株式会社ビークル、京都大学 / 出願中 出典

会社の規模

従業員5名(2025-12-05時点) 出典(Gビズインフォ)
資本金5,000万円 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトbeacle.com/japanese

大学との関係

大学との関係
岡山大学・神戸大学・大阪大学・慶應義塾大学 会社公式情報では、4大学で発明されたバイオナノカプセルの実用化を目的に設立された大学発ベンチャー。岡山大学の大学発ベンチャー一覧にも掲載。 出典

出資者(公開情報で確認できた1社)

株式会社同仁グループ
事業会社(CVCを含む) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:16件
法人番号:1260001008362
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