iPS細胞から肺のモデルを作り、薬の効き目や安全性を調べる

ヒトiPS細胞を肺・気道の上皮細胞や肺オルガノイドへ分化させ、創薬・毒性評価に使えるヒト呼吸器モデルを作る技術。

HiLung株式会社 京都府 京都市左京区 / 2020年設立
研究発の技術 iPS細胞 細胞分化誘導 肺オルガノイド 呼吸器疾患モデル 創薬支援 CRO
実用化の段階
研究実証販売
ヒトiPS由来呼吸器細胞製品を提供し、2022年に呼吸器感染モデルを用いた薬効評価の受託サービスを開始したと公表している。
6製品
3提携・顧客
3特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

ヒトの肺の特徴を反映した創薬・毒性評価モデルが不足し、動物や肺由来でない細胞ではヒトでの病態や薬効を予測しにくいという課題。

どう動くか

iPS細胞を段階的に分化誘導し、気道上皮細胞や肺胞上皮細胞を培養・加工する。患者由来の肺細胞は安定培養や大量供給が難しいため、細胞を繰り返し作製できるiPS細胞を使い、モデルの安定供給と多数の化合物の評価を目指す。肺オルガノイドや独自アッセイも組み合わせ、感染・線維化などの病態を実験室で再現する。

できるようになること

呼吸器疾患の薬効候補探索や安全性評価を効率化し、吸入物質の評価では動物試験の代替や製品開発の加速につながることを目指す。再生医療への応用も研究対象としている。

技術の出自:京都大学大学院医学研究科の呼吸器疾患創薬・呼吸器内科学分野に関係する研究成果を基盤とする。会社は京都大学で確立された肺細胞作製技術の活用を説明している。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 呼吸器感染症の研究・薬効評価
  • 呼吸器疾患の創薬・薬効スクリーニング
  • 肺線維症の疾患モデルと薬効評価
  • 吸入物質・環境汚染物質の肺毒性評価
  • 肺再生医療に向けた研究

優位性の主張

会社の主張
会社は、iPS細胞から生体に近いヒト呼吸器上皮細胞を安定的に大量培養し、産業応用したことを「世界初」と主張している。 出典
会社の主張
会社は、細胞増殖性による安定供給、ヒト生体現象の再現性、複数ウェルでの高スループット評価を強みとしている。 出典
第三者の評価
大学・公的機関の共同発表では、iPS由来肺前駆細胞をマウス肺に移植し、長期生着と呼吸器上皮細胞への分化を確認したと報告されている。 出典

製品・サービス

販売中
HiTrach

ヒトiPS由来気道上皮細胞を気液界面培養したプレート。感染・吸入物質や気道機能の評価に用いる。 出典

製薬・バイオ企業、研究機関
販売中
HiTrach-96&384

ヒトiPS由来気道上皮細胞を96・384ウェル形式で提供し、多数の薬剤や毒性物質の評価に使う。 出典

製薬・バイオ企業、研究機関
販売中
HiAlv

ヒトiPS由来肺胞上皮細胞のプレート。肺胞の病態、感染、肺毒性の評価に用いる。 出典

製薬・バイオ企業、研究機関
販売中
ヒトiPS由来呼吸器細胞を用いた受託試験・CROサービス

呼吸器感染モデルの薬効評価を含む、肺毒性・疾患モデル等の試験設計と評価を受託する。 出典

製薬・バイオ企業、研究機関
研究段階
HL001

UBEと共同開発する特発性肺線維症向けLPA1選択的アンタゴニストの医薬品候補。 出典

研究段階
HiTRAM

ヒトiPS細胞由来の組織常在性肺胞マクロファージ。吸入物質の肺毒性評価に用いる細胞として開発中。 出典

吸入物質を扱う製薬・化学・素材企業、研究機関

これまでの歩み 新しい順

2026-09
海外出展
スペイン:ERS Congress 2026で、ヒトiPSC由来肺モデルを用いた肺線維症研究を発表しました。 出典
2026-08
海外出展
米国:2026年8月にボストンで開催されたADC Toxicity Summitへの参加を公式発表しています。 出典
2026-07
助成
市村清新技術財団「第117回新技術開発助成「吸入物質肺毒性の動物試験代替に資するHiTRAM細胞の開発」」 出典
2023-06
規制・認証
HL001(特発性肺線維症向け候補薬)米国FDA希少疾病用医薬品指定(ODD)(2023年に指定取得。指定は販売承認ではない。公表資料では、指定時点でヒト治験データはないと説明。) 出典
2023-01
受賞
Pharma Tech Outlook「2022年度 Top Drug Discovery Development Solutions Provider in APAC 選出」 出典
2022-06
助成
日本医療研究開発機構(AMED)「令和4年度 再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤技術開発事業(高度な創薬支援ツール技術開発)」 出典
2022-05
助成
京都府「令和4年度 スマートシティ推進スタートアップ支援補助金」 出典
2022-03
受賞
京都商工会議所「第2回 知恵-1グランプリ コラボレーション部門グランプリ」 出典
残りの5件を表示
2022-03
共同開発
UBE株式会社:特発性肺線維症向け候補薬HL001を共同研究・開発。 出典
2021-07
共同開発
株式会社セルファイバ:肺前駆細胞のファイバ化による拡大培養と移植研究を共同実施。 出典
2021-04
助成
日本医療研究開発機構(AMED)「令和3年度 創薬支援推進事業・希少疾病用医薬品指定前実用化支援事業(HL001)」 出典
2021-04
助成
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「NEDO Entrepreneurs Program(NEP)採択」 出典
2021-02
助成
2020年度研究開発助成金(第2回) 出典

提携先・顧客

共同開発
UBE株式会社 特発性肺線維症向け候補薬HL001を共同研究・開発。 出典
共同開発
株式会社セルファイバ 肺前駆細胞のファイバ化による拡大培養と移植研究を共同実施。 出典
共同開発
マイキャン・テクノロジーズ株式会社 iPS由来細胞を組み合わせた呼吸器感染症評価キットを共同開発。 出典

特許

3 件 出典
Google PatentsでHiLung assigneeおよび関連する京都大学の分化誘導特許を検索し、HiLungへのライセンス報告を照合した確認範囲内の3ファミリー。特許全件を保証する件数ではない。
主な分野iPS細胞から肺胞上皮細胞への分化誘導、iPS細胞から気道上皮細胞への分化誘導、肺前駆細胞の培養・保持構造
共同出願人株式会社セルファイバ
海外出願True
Structure and use thereof / JP2021117466・PCT/JP2022/027787・WO2023286852 HiLung Inc、CellFiber Co., Ltd. / 出願中(EP公開公報のGoogle Patents表示) 出典
Method for inducing differentiation of alveolar epithelial cells / JP6738572B2・WO2016143803 国立大学法人京都大学(HiLungへのライセンスが報告されている) / 登録(JP6738572B2)。米国・カナダでも登録、EPは審査中表示。 出典
Method for inducing differentiation of airway epithelial cells / JP6730709B2 国立大学法人京都大学 / 登録 出典

会社の規模

従業員19名(2026-09時点) 出典
資本金900万円 出典
公式サイトhilung.com
決算期売上高純利益純資産総資産
2021-06-30—1,627万円—1.02億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の施設
京都大学 公式サイトに京都大学医薬系総合研究棟(Innovation Hub Kyoto)4階を所在地として掲載。施設の入居者一覧にもHiLung株式会社が掲載されています。 出典
共同研究
東京大学 東京大学生産技術研究所等との共同研究による肺オルガノイド技術の開発を公式発表しています。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:20件
法人番号:1130001067388
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