密閉した葉のCO₂濃度変化から、光合成速度を約30秒で測る

葉を測定ヘッド内の密閉チャンバーに挟み、CO₂濃度の時間変化から葉の光合成速度を測る携帯型装置。独自のNDIRガスセンサーと測定・演算方式を組み合わせる。

株式会社マサインタナショナル 京都大学発 / 京都府 京都市 / 2009年設立
研究発の技術 光合成測定 CO₂同化速度 NDIR赤外線ガスセンサー ガス分析 農業計測 携帯型計測機器
実用化の段階
研究実証販売
会社はMIC-100を2017年に量産開始、MIC-100Xを販売中とし、京都オンラインテックパビリオンはMIC-100Xの50台超の販売実績を掲載している。
3製品
6提携・顧客
6特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

従来の光合成測定は、専用装置で葉を測り、濃度が安定するまで数分待つため、圃場で多数の葉を測定するのに時間と労力がかかり、大規模なデータ収集を妨げていた。

どう動くか

葉を光の当たる密閉チャンバーにセットし、葉が光合成で吸収するCO₂をNDIRセンサーで測定する。従来の開放型装置のようにガスを流し続けて濃度が安定するのを待たず、密閉空間のCO₂濃度の初期変化から速度を算出する。会社は新型で1検体約30秒を主張し、査読論文では従来の開放型装置の約7分の1の測定時間と同一葉での近似値が報告された(高光条件)。

できるようになること

大学や農業研究者が圃場で多くの葉を繰り返し測定しやすくなり、作物の光合成能力や生育期間中の変化を調べる研究を支援する。東京農工大学の研究では、多数のイネ系統の測定を通じ、高収量品種の育成加速への活用が期待された。

技術の出自:京都大学大学院農学研究科の作物・植物生理研究と、東京農工大学との共同開発。CO₂センサーと測定装置の開発を含む大学・企業共同プロジェクト。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 作物の光合成速度・CO₂同化速度の研究
  • 圃場での作物系統・品種の比較評価
  • 作物の生育期間を通じた光合成能力の調査
  • 農業研究・品種改良

優位性の主張

会社の主張
会社はMIC-100Xについて、従来機器の約4分の1の実質測定時間(1検体約30秒)、総重量約7kgで従来機器の約3分の2、測定用途を光合成速度に絞ったことによる低価格化を主張する。比較条件や価格額は同ページに明記されていない。 出典
第三者の評価
査読論文は、MIC-100の1葉当たり測定時間が従来の開放型装置の7分の1となり、高光条件では同じ葉で近似した値が得られたと報告する。 出典

製品・サービス

販売中
MIC-100

葉を密閉してCO₂濃度の変化から光合成速度を測定する携帯型装置。2017年に開発・量産開始と会社沿革に記載。 出典

大学、農研機構、農業・作物研究者、一般企業
販売中
MIC-100X

MIC-100を更新した光合成速度高速測定装置。会社は自動測定モードなどを備える新型として販売している。 出典

大学、農研機構、農業・作物研究者、一般企業
販売中
ハンディーオゾン水生成器

ノズル付近で水を電気分解し、噴射する少量のオゾン水を都度生成する携帯型装置。 出典

これまでの歩み 新しい順

2025-04
受賞
日本作物学会「作物学会論文賞(MIC-100を用いた光合成速度測定に関する論文)」 出典
2018-11
顧客
農研機構:2018年の調達公開資料に、同社の光合成速度高速測定装置の購入記録がある。 出典
2016-09
認定
京都市・公益財団法人京都高度技術研究所「京都市ベンチャー企業目利き委員会 Aランク認定」 出典

提携先・顧客

共同開発
京都大学 会社と共同でCO₂測定器を開発。基本特許の共同出願人でもある。 出典
共同開発
東京農工大学 京都大学・会社とMIC-100を共同開発し、イネ圃場での研究に使用。 出典
販売提携
エスペックミック株式会社 会社公式サイト掲載の国内取扱代理店。 出典
販売提携
クリマテック株式会社 会社公式サイト掲載の国内取扱代理店で、MIC-100/MIC-100Xを紹介・販売。 出典
顧客
農研機構 2018年の調達公開資料に、同社の光合成速度高速測定装置の購入記録がある。 出典
共同開発
福島国際研究教育機構 CO₂固定機能評価の研究で連携し、葉面積測定機能付きMIC-100X試作機を作製。 出典

特許

6 件 出典(Gビズインフォ)
gBizINFOの法人番号紐付け特許情報にある2013~2022年の6件を確認。Google Patentsで中核技術の共同出願ファミリーと別のガス濃度計特許を確認した。全世界・全期間の網羅件数ではない。
主な分野NDIR式CO₂ガスセンサー、ガス分析計、植物葉の光合成速度測定装置・測定方法、光学式ガス濃度計
共同出願人京都大学
海外出願True
WO2016208424A1 / JP2015124727 / US10379039B2 / CN107709972B / EP3312587A1「NDIR gas sensor, gas analyzer, photosynthesis rate measuring apparatus, and photosynthesis rate measuring method」 株式会社マサインタナショナル、京都大学 / 日本・米国・中国で登録を確認。欧州は出願公開を確認。 出典
JP7055360B2「Gas densitometer(ガス濃度計)」 株式会社マサインタナショナル / 登録・有効(Google Patents表示)。 出典

会社の規模

従業員2名(2026-09-02時点) 出典
資本金5,850万円(2023時点) 出典
大学との関係共同研究ベンチャー
公式サイトmic-masainter.com

大学との関係

共同研究
京都大学 公式沿革に、京都大学とのCO₂測定器開発開始(2014年)と植物用LED照明の共同開発開始(2015年)を記載しています。 出典
共同研究
京都大学 京都大学・東京農工大学・同社が共同開発したMIC-100を、イネの光合成測定研究に使用したと大学の発表が報告しています。 出典
大学の施設
京都大学 京都ものづくり企業ナビの会社情報に、京大桂ベンチャープラザ北館101の所在地が掲載されています。現行公式会社情報の所在地とは異なる過去の掲載情報です。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:13件
法人番号:1130001046441
内容の誤りを知らせる