免疫のブレーキをゆるめ、死細胞による炎症を抑える抗体薬を目指す
免疫受容体を標的とする抗体創薬。主力候補TNAX103はCD300Aを中和し、虚血後の死細胞除去と炎症抑制を目指す。
TNAX Biopharma株式会社 筑波大学発 / 茨城県 つくば市 / 2018年設立
研究発の技術 バイオ医薬品 抗体医薬 免疫受容体 CD300A CD226/DNAM-1 死細胞貪食
実用化の段階
研究実証販売
TNAX103は大学発表でヒト化抗体を用いた有効性・安全性の検証を今後進める段階とされ、TNAX101Aはパートナーへライセンス済みだが販売品は確認できない。
2製品
4提携・顧客
4特許
3出資者
しくみ
解こうとしている課題
急性心筋梗塞・腎障害や脳梗塞などでは、血流回復後も炎症性の組織損傷が続き、慢性臓器不全や後遺障害に進むことがある。会社・大学は、この死細胞に伴う炎症を抑える治療法の開発を目指している。
どう動くか
細胞が死ぬと表面に現れるホスファチジルセリンを、免疫受容体CD300Aが認識すると、死細胞を取り込む働きに抑制がかかる。TNAX103はCD300Aを中和してこの抑制をゆるめ、マクロファージによる死細胞の貪食を促し、炎症や組織損傷を抑える設計。大学発表ではマウスの心臓・腎臓モデル、会社資料では脊髄損傷や脳梗塞モデルなどの非臨床結果が示されている。
できるようになること
大学と会社は、非臨床で示された抗体の働きをヒトで検証し、急性心筋梗塞や腎障害後の慢性臓器不全、脳梗塞、脊髄損傷などへの新たな治療選択肢を目指している。実用化すれば、血流再開後の組織損傷を抑える治療につながる可能性があるが、現時点では臨床効果は確認されていない。
技術の出自:筑波大学 医学医療系の免疫学・免疫受容体研究。筑波大学発ベンチャーで、大学の知的財産を独占的にライセンスし、大学と共同研究。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5
使われる場面
- 急性腎障害および心臓手術後の腎障害
- 急性心筋梗塞と、その後の慢性心不全・心臓線維化
- 急性虚血性脳卒中・虚血再灌流障害
- 脊髄損傷
- 免疫介在性炎症性疾患(抗CD226/DNAM-1抗体の開発品)
優位性の主張
製品・サービス
これまでの歩み 新しい順
提携先・顧客
特許
PCT/JP2018/043862(WO2019/107445)活性調節剤、抗CD300a抗体。会社資料では虚血性疾患向け抗CD300a抗体特許として記載。 筑波大学 / 会社資料(2024年5月時点)では日本・カナダ・中国・香港・韓国・台湾・ニュージーランド・ロシアで登録、米国・欧州で係属。大学名義の出願。 出典
WO2024224915A1 Anti-human CD300A monoclonal antibody and antigen-binding fragment thereof 筑波大学 / PCT公開。Google Patents表示ではPCT出願はceased。各国移行出願の状況は国ごとの確認が必要。 出典
WO2023112317A1 Humanized anti-DNAM-1 antibody 筑波大学、TNAX Biopharma Corporation / PCT公開。日本・米国など複数国の国内段階出願あり。Google Patents上で一部登録・一部係属。 出典
JP6124261B2(WO2013077186A1)活性調節剤、医薬品、CD300a遺伝子欠損マウスの使用および抗CD300a抗体 筑波大学 / 日本特許は登録済みと会社資料に記載。Google PatentsではFee Relatedによる失効表示があるため、現行の権利状態は要確認。 出典
大学との関係
出資者(公開情報で確認できた3社)
独立系VC 1銀行・金融機関系 2
会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。