Nectin-4を目印にがん細胞を狙う改変麻疹ウイルス治療薬を開発する
Nectin-4陽性のがん細胞を標的に感染・破壊する、遺伝子改変麻疹ウイルスを用いた腫瘍溶解性ウイルス療法。
アールバイロジェン株式会社 東京大学発 / 東京都 港区 / 2019年設立
研究発の技術 バイオ医薬品 腫瘍溶解性ウイルス 遺伝子改変麻疹ウイルス 遺伝子治療 Nectin-4 がん免疫療法
実用化の段階
研究実証販売
Nectin-4陽性固形がんの第I相医師主導治験は募集終了と登録され、会社は6例でDLTなしとしていますが、承認・販売は確認できず、膀胱がん向け試験も計画段階です。
1製品
5提携・顧客
3特許
0出資者
しくみ
解こうとしている課題
Nectin-4陽性の難治性がん、とくにBCG不応の非筋層浸潤性膀胱がんに対し、既存治療で十分な選択肢がない患者向けの治療法を開発する。
どう動くか
麻疹ウイルスの遺伝子を改変し、免疫細胞に感染する際に使うSLAM受容体を認識しないようにしたウイルス。会社は、Nectin-4を感染受容体としてがん細胞内で増殖し、隣接細胞と融合して多核巨細胞を形成することで腫瘍を傷害すると説明しています。抗腫瘍免疫の活性化も前臨床で示されたとしています。
できるようになること
会社とAMEDは、腫瘍を直接傷害する作用と抗腫瘍免疫の活性化により、治療選択肢が限られるがん患者へ新たな治療手段を提供する可能性を説明しています。膀胱がんでは膀胱温存を目指す局所治療として開発中です。
技術の出自:東京大学 医科学研究所のウイルス学・腫瘍溶解性組換え麻疹ウイルス研究。AMED「革新的がん医療実用化研究事業」等で橋渡し研究が行われた。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5
使われる場面
- Nectin-4陽性固形がんへの腫瘍内投与
- BCG不応の非筋層浸潤性膀胱がん(NMIBC)への膀胱内投与を計画
- 将来展開候補としてトリプルネガティブ乳がん、肺がん、膵がん等
優位性の主張
会社の主張
SLAMを認識しないよう遺伝子改変し、免疫細胞への感染経路を排除した設計。会社は、Nectin-4を唯一の感染受容体とする腫瘍選択性を主張しています。 出典
会社の主張
感染後の細胞融合による多核巨細胞形成を介してがん細胞を直接殺傷する作用機序を持ち、前臨床で確認されたと会社は説明しています。 出典
会社の主張
腫瘍の直接破壊に加え、抗腫瘍免疫を活性化する作用が前臨床で示されたと会社は説明しています。 出典
第三者の評価
AMED資料は、rMV-SLAMblindがSLAMを認識せずNectin-4を介してがん細胞に感染・溶解する仕組みと、免疫による腫瘍殺傷効果を検証する研究を紹介しています。 出典
製品・サービス
研究段階
Panectin®(遺伝子組換え麻疹ウイルス UT-MeV1/rMV-SLAMblind)
Nectin-4陽性がんを標的とする腫瘍溶解性麻疹ウイルス。固形がんの医師主導第I相治験を実施し、膀胱がん適応も開発中。 出典
Nectin-4陽性固形がん患者、医療機関。現時点では治験段階。
これまでの歩み 新しい順
2022-03
規制・認証
UT-MeV1(遺伝子治療用製品・再生医療等製品として登録された未承認品)のNectin-4陽性固形がん第I相医師主導治験 jRCT2033210698(治験登録あり。募集終了と公表。販売承認は確認できず。) 出典
提携先・顧客
特許
主な分野腫瘍治療用のSLAM-blind遺伝子改変麻疹ウイルス、Nectin-4陽性がんへの腫瘍溶解用途、転移がん・固形がん治療用途
海外出願True
JP6108425B2「癌治療のための組換え麻疹ウイルス」 国立大学法人東京大学 / 登録・有効(Google Patents表示) 出典
JP2017206442A「腫瘍治療用遺伝子改変麻疹ウイルス」/国際公開 WO2016047645A1、米国 US10335481B2 国立大学法人東京大学 / 日本出願は審査中(Google Patents表示)。米国特許は登録・有効、WO出願は終了表示。 出典
JP7572102B2「腫瘍溶解性遺伝子改変麻疹ウイルスの新規用途」/WO2023176938A1 国立大学法人東京大学 / 日本特許登録・有効(Google Patents表示)。WO出願は終了表示。 出典