免疫細胞に二つの物質を作らせ、固形がんに集める治療を目指す

CAR-T細胞にIL-7とCCL19を作らせ、固形がんへの免疫細胞の集積や働きを高めるPRIME技術。

ノイルイミューン・バイオテック株式会社 山口大学発 / 東京都 港区 / 2015年設立
研究発の技術 CAR-T細胞療法 がん免疫療法 遺伝子改変免疫細胞 PRIME技術 IL-7 CCL19
上場 公式株式情報に東京証券取引所グロース市場、証券コード4893と記載されています。
実用化の段階
研究実証販売
NIB103とNIB101は第I相臨床試験段階で、承認・販売実績は確認できず、治療技術は臨床開発中。
4製品
7提携・顧客
105特許
14出資者

しくみ

解こうとしている課題

従来のCAR-T細胞は固形がん組織に十分届きにくく、標的抗原のばらつきや腫瘍周辺の免疫抑制も課題とされる。PRIME技術は、これらに対処する固形がん向け細胞療法を目指す。

どう動くか

がんの目印を認識するCARを持つT細胞に、T細胞の増殖・生存を助けるIL-7と、T細胞や樹状細胞を呼び寄せるCCL19を同時に産生させる。会社は、これによりがん組織内にCAR-T細胞と患者自身の免疫細胞が集まりやすい環境を作ると説明している。動物モデルでの効果が報告されているが、臨床的な有効性・安全性は開発中。

できるようになること

実用化されれば、固形がんでCAR-T細胞や患者自身の免疫細胞が働きやすい環境を作る治療選択肢となる可能性がある。会社と大学は、固形がん治療の実現や、複数の細胞医薬・遺伝子治療への技術応用を目指している。

技術の出自:山口大学大学院医学系研究科 免疫学講座、細胞デザイン医科学研究所。山口大学・山口ティー・エル・オーからPRIME技術の独占的実施許諾を受けたと会社が説明。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 固形がん向けCAR-T細胞療法
  • がん免疫療法
  • PRIME技術を組み合わせた遺伝子改変免疫細胞療法
  • 他の細胞医薬品・遺伝子治療への技術応用

優位性の主張

会社の主張
CAR-T細胞がIL-7とCCL19を同時に産生し、CAR-T細胞と体内の免疫細胞の集積・活性を高めることを狙う独自のプラットフォーム技術と説明している。 出典
会社の主張
会社発表の動物モデル研究では、膵臓がん・神経膠芽腫モデルで、通常型CAR-T細胞より優れた治療効果を示したとしている。これは動物モデルでの結果であり、臨床効果を示すものではない。 出典

製品・サービス

販売中
PRIME技術のライセンス・共同パイプライン

PRIME技術を製薬企業等に許諾し、技術移転や開発協力を行う事業。複数社との契約実績がある。 出典

製薬企業、バイオ企業
研究段階
NIB101

GM2を標的とするPRIME CAR-T細胞。固形がんを対象とした第I相臨床試験が登録されている。 出典

研究段階
NIB103

メソテリンを標的とするPRIME CAR-T細胞。日本国内で第I相臨床試験を実施中。 出典

段階不明
NIB102

GPC3を標的とするPRIME CAR-T細胞。武田薬品との旧ライセンス契約下で第I相試験が行われたが、契約解消後の開発状況は確認できない。 出典

これまでの歩み 新しい順

2026-09
資金調達
第14回新株予約権(行使価額修正条項付、全権利行使を仮定した差引手取概算額)。13.49億円。岡三証券株式会社 出典
2026-05
海外提携
英国:Adaptimmune Limitedとの共同研究・提携を2019年に開始。2026年5月、両社合意のもと提携契約を終了したと発表。 出典
2026-03
助成
公益財団法人 東京都中小企業振興公社「令和7年度 外国特許出願費用助成事業」 出典
2026-02
海外特許
欧州:PRIME技術を基盤とする開発技術の特許1件が欧州で登録されたと発表。具体的な特許情報は非公開。 出典
2025-12
共同開発
日立製作所:山口大学とのCAR-T細胞技術改良の共同研究に、ノイルイミューンがCAR配列を提供。 出典
2025-10
規制・認証
NIB103 第I相臨床試験(メソテリン発現進行性・転移性固形がん)(未承認の再生医療等製品。jRCT登録済みで、第I相試験を実施。第1例目投与をタカラバイオが公表。) 出典
2025-07
助成
山口県・宇部市「次世代型免疫強化技術を搭載したCAR-T細胞療法による固形腫瘍治療の社会実装・研究開発広域連携拠点形成事業」 出典
2024-09
共同開発
タカラバイオ株式会社:NIB103を共同開発し、治験用・商業用製品の独占製造を担う。 出典
残りの16件を表示
2024-06
受賞
公益社団法人 発明協会「令和6年度全国発明表彰 未来創造発明奨励賞」 出典
2024-06
規制・認証
NIB102・NIB103の旧武田薬品ライセンス下の臨床試験(旧試験は新規患者組入れを行わない方針が公表された。NIB103は後に自社主導の第I相試験を登録。承認・販売は確認できない。) 出典
2023-06
資金調達
東証グロース市場IPO。金額は非公表 出典
2022-08
資金調達
第三者割当増資。金額は非公表。MEDIPAL Innovation投資事業有限責任組合 出典
2022-08
提携
中外製薬株式会社:PRIME技術のライセンス契約を締結。特定標的の製品開発・製造・販売権を許諾。 出典
2022-01
規制・認証
NIB101 第I相臨床試験(第I相試験としてjRCTに登録。承認・販売は確認できない。) 出典
2021-10
提携
第一三共株式会社:PRIME技術の評価に関する提携を公表。 出典
2021-03
資金調達
Series C。23.8億円。株式会社第一生命保険、Binex Holdings、澁谷工業株式会社、ヘルスケア・イノベーション投資事業有限責任組合、KD Bio Investment Fund 4、Binex Co., Ltd. 出典
2020-03
資金調達
Series B。金額は非公表。Binex Co., Ltd.、BiGEN Co., Ltd. 出典
2019-11
海外提携
英国:Autolus Therapeutics傘下のAutolus Limitedと、PRIME技術を組み込んだCAR-T療法の開発に関するライセンス契約を締結。 出典
2019-11
提携
Autolus Therapeutics plc:PRIME技術を組み込むCAR-T細胞療法のライセンス契約を締結。 出典
2019-08
共同開発
Adaptimmune Therapeutics plc:PRIME技術を組み込む次世代SPEAR T細胞の共同開発契約を締結。 出典
2018-11
資金調達
第三者割当増資。金額は非公表。有限会社山口ティー・エル・オー 出典
2018-05
資金調達
第三者割当増資。金額は非公表。株式会社DCIパートナーズ、株式会社西京銀行、BiGEN, Inc.、Sosei RMF1 出典
2017-09
資金調達
第三者割当増資。金額は非公表。武田薬品工業株式会社 出典
2015-09
共同開発
山口大学:PRIME技術の共同研究先。技術の独占的ライセンスを受けたと会社が説明。 出典

提携先・顧客

共同開発
山口大学 PRIME技術の共同研究先。技術の独占的ライセンスを受けたと会社が説明。 出典
共同開発
タカラバイオ株式会社 NIB103を共同開発し、治験用・商業用製品の独占製造を担う。 出典
提携
中外製薬株式会社 PRIME技術のライセンス契約を締結。特定標的の製品開発・製造・販売権を許諾。 出典
共同開発
Adaptimmune Therapeutics plc PRIME技術を組み込む次世代SPEAR T細胞の共同開発契約を締結。 出典
提携
Autolus Therapeutics plc PRIME技術を組み込むCAR-T細胞療法のライセンス契約を締結。 出典
提携
第一三共株式会社 PRIME技術の評価に関する提携を公表。 出典
共同開発
日立製作所 山口大学とのCAR-T細胞技術改良の共同研究に、ノイルイミューンがCAR配列を提供。 出典

特許

105 件 出典(Gビズインフォ)
Gビズインフォの法人番号検索で、特許出願日2013〜2022年の特許情報105件を確認。これは掲載範囲内の情報件数であり、重複を整理した特許ファミリー数や現存権利数ではない。Google Patentsでは代表例を追加確認。
主な分野免疫細胞・CAR-T細胞、サイトカイン・ケモカインを発現する細胞、抗GPC3抗体・CAR、T細胞の活性化・製造
海外出願True
特許第6561372号「免疫機能制御因子を発現する免疫担当細胞」 山口大学 / 登録。会社に独占的ライセンス許諾と会社発表。 出典
EP3730612B1「ヒトメソテリンを特異的に認識する細胞表面分子、IL-7及びCCL19を発現する免疫担当細胞」 Noile-Immune Biotech Inc / 登録・Active(Google Patents表示) 出典
EP4321534「T-cell activation methods」 Noile Immune Biotech Inc / 出願中(Google Patents表示) 出典
CA3049189「Anti-GPC3 antibody」 Noile-Immune Biotech Inc / 出願中(Google Patents表示) 出典

会社の規模

従業員23名(2025-12-31時点) 出典
資本金40.47億円(2025-12時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトnoile-immune.com
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-12-31500万円-7.94億円39.32億円40.12億円 出典(Gビズインフォ)
2024-12-31759万円-9.64億円47.25億円48億円 出典(Gビズインフォ)
2023-12-313.17億円-11.3億円56.87億円57.79億円 出典(Gビズインフォ)

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
山口大学 山口大学の大学発ベンチャー一覧に2015年設立の企業として掲載。 出典
共同研究
山口大学 次世代CAR-T技術の臨床応用を目指す共同研究契約を締結。2025年にはPRIME CAR-T細胞の研究開発連携拠点形成プロジェクトを本格開始。 出典
ライセンス
山口大学 次世代CAR-T細胞技術について、第三者への再許諾権を含む独占的ライセンスを取得。 出典

出資者(公開情報で確認できた14社)

武田薬品工業株式会社BiGEN Co., Ltd.Binex Co., Ltd.株式会社第一生命保険Binex Holdings澁谷工業株式会社MEDIPAL Innovation投資事業有限責任組合株式会社DCIパートナーズSosei RMF1投資事業有限責任組合ヘルスケア・イノベーション投資事業有限責任組合KD Bio Investment Fund 4株式会社西京銀行岡三証券株式会社有限会社山口ティー・エル・オー
事業会社(CVCを含む) 7独立系VC 4銀行・金融機関系 2大学系(大学VC・大学) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:31件
法人番号:1010001167340
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